今回も相変わらず思い出話系だけど過去から現在に思った日記。
今からおよそ10年前に日本TV系で放送されたアイドル番組「アイドルちん」
当時毒舌あだ名芸が炸裂し見事に復活した有吉弘行氏が司会進行の深夜アイドル番組。
参加アイドルの面々は今は男装アイドルとして活動する風男塾の前身である「中野腐女シスターズ」と我らが「ももいろクローバー」(Z以前であかりんも参加してる。しおりんはツインテだ!かわいい)そして3人組のアイドルグループ「トマトゥンパイン」に各々グラビアで活躍する4人の美女という総勢20名のメンバー。
ももクロにハマった初期にYoutubeでいくつか見たことある番組なのだがつい先日まんだらけにて番組DVDソフトをサルベージ。久しぶりにしかも初めて全編視聴した。
当然ももクロちゃん達は超かわいいし面白いんだが今回久々に見てみて他のアイドルちゃん達も全員かわいらしい事に改めて気がつく。
数年前はイロモノだと思っていた中野腐女シスターズの皆もかわいいだなんて思える日がくるとは(超失礼)
そして今回の発掘における1番の収穫はなんといってもトマパイことトマトゥンパインの3人である。
ほんとうにいまさらで申し訳ない気持ちでいっぱいだが2021年も末の今頃、やっとトマパイの良さに気がついた。悔やまれる。
が、歴史をさかのぼって新たな気づきがあるというのは面白いことでもある。
初見時は、なぜか顔を見知っていた小池ユイちゃん(グラビアで知ってた?他のTVか?)ありきのプロジェクトだと思っていた。目立っているのは小池ちゃんだけで他の2人は添え物的に思っていたのだが。その認識は非常に間違っておりました。大変失礼いたしました。
今回久々に見たアイドルちんでトマパイメンバーの超超おとなしいヒナちゃんに目がいってしまい「これは是非押したかったアイドル」となる。からの「そういやトマパイってどんな曲歌ってんだ?」と俄然興味がわく。そして楽曲を聴く。
その結果…めちゃくちゃ良いではないかトマパイの歌‼️最初に聴いた「ワナダンス」でいきなりやられた。めちゃくちゃ良い。
なるほど。曲が良いってのは昔何かで読んで漠然と知った気になっていたのだが、これはホントに良い。他にも何曲か聴いたがどれもこれもハズレ無し。「キャプテンは君だ」「旅立ちトランスファー」「ポップソング2ユー」などなどすでにヘビロテ、何度も聴いている。う〜む良い。
各楽曲も良いんだが、なにより3人の歌声が良い。すんなり耳に届く心地よさ。かわいい歌声。素晴らしい。
基本的にソロパートはなく3人のユニゾンで歌うんだけど作り手のセンスであたかもソロパートがあるような気にさせられる視聴感。
ネットで調べるとやれ渋谷系だスウェディッシュだディスコだなんだと音楽知識のある方達が評価しているのであるが、そんな知識がなくても普通にトマパイの曲としてガールズポップソングとして楽しく聴ける。
さすがに「ワナダンス」のディスコチックな元ネタぐらいはピンとくるんだけど、そういう面白さは知識がある人ほど楽しめるのかも。曲に込められたギミックを紐解いて昔の曲にたどりついて、いろんな曲や歌を好きになる。なんて楽しい好循環もあったり。もちろん普通に聴いてるだけで充分楽しいのだが。
数少ない当時のインタビューはネットで拝見できる。とくにサウンドプロデューサーである玉井健二氏のインタビューは面白かった。
アイドル戦国時代と言われた当時、主戦場に出る事はやめて裏で戦うというか。飲食店の駅前激戦区ではなく一本路地裏の店としてチカラを発揮するというか。もちろんそこで出すメニューには妥協しない。という戦い方。
これは非常に面白いし実際に成功してると思う。まぁ売れたかどうかってのはまた別問題だが。知る人ぞ知る美味しい名店的な。
そこには楽曲クオリティという高い壁があるわけだが、そこを見事にクリアしてる。アイドル戦国時代はホント面白い時代だったんだなぁと改めて思う。
残念ながらトマパイはファーストアルバムを出した直後に散開(解散)してしまうのだが。
これはメンバーに何も強要しないというプロディース側とメンバー個人の考えや資質によるトマパイ独特の優しい終わりかただったのかな。と今なら思えるのだけどリアルタイムで応援してたファンはショックだったろうな。
いまさらトマパイの良さを知った身としては「解散したのは残念」とは思うが、果たしてアイドルグループは続けることが必ずしもいい事なのだろうか?という気持ちもある。
近年の男性アイドルグループの解散や活動休止を見ていてもその懸念はある。
ももクロちゃんはその未踏の地へ足を踏み入れようとしている。続けてくれるのは嬉しいのだがちょっと心配もしている。
(先駆者としてパフュームや ねぎっこがいるがこの辺りの話はまた次に考えたい)
トマパイは惜しまれつつ解散したが、10年前にパッケージングされた彼女たちの可愛らしさは永遠に記録される。
ならそれはそれで儚いけれど美しい記録として残っていくって事もアイドルの在り方なのかもしれない。
アイドルちんという10年前の深夜バラエティを見て考え込んだのであった。