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ただひたすらにひとりごと

ももクロ2018 有安杏果

もう誰も語らなくなった2018年のももいろクローバーZに起こった、事件と言っても過言ではない話。

いや、、、やはり、ありゃ事件だった。

 

その事件前の2016、2017年は各メンバーのソロ活動が目立つ年であった。

高城、佐々木の両名はソロコンの先駆者でお互い切磋琢磨していた時期。

百田と玉井でももたまいでーす。のコンビはソロでのイベントは無く、今回2人で「ももたまい婚」を開催した。しおりんのウェディングドレス姿が素晴らしくかわいいライブです。

 

そんな各人のソロ活動だが、中でもとくに有安は常にやる気満々で超はりきっていたものだ。

 

1番推しのしおりんに次いで有安推しだった自分にとって、応援していた分思い出深いソロ活動だった。有安ソロのCDや書籍はもちろん購入。ライブは行けていないのだが。

しかしこの有安の活発なソロ活動が後の事件に発展する。というか発端?であった。

2017年だけで都合3回もソロライブをおこなった有安。3回目の会場なんてなんと日本武道館である。スゲ〜なぁと思った。

 

この各自のソロ活動、グループ的には各々が個人で活動して、いざ集まった時は「ももクロ」としてチカラを発揮する。そんなグループになりたい。

てな事を国立ライブ以降、ふんわりとした目標のように公言していた時期であり、夏菜子ちゃんは16年にNHKの朝ドラで女優業。ソロライブの先陣を切ったのはれにちゃんで、あーりん、有安もソロコン開催。徐々に目標を達成しているんだな。というまさに順調に活動している雰囲気だった。

がしかし、年明けて18年初頭、いきなり「有安杏果ももクロ脱退」のニュースが飛び込む。本人いわく卒業らしいが。

 

この報告には心底驚いた。当時のももクロファンは皆同じ気持ちだったと思う。

まさか誰かがグループを抜けるなんて1ミリも思っていなかったし、この5人組は永遠に続くものだとばかり思っていたはずだ。

いま冷静に考えると、いくらももクロといえど、アイドルグループが永遠に続くなんて事はありえないよなと思えるのだが。

しかし当時はそれどころじゃなかった。まぁそれくらいももクロに陶酔していたのだ。

 

脱退の理由は「22年間の芸能活動を辞めて普通の生活を送りたい」との事。

なんと有安は0歳の頃から赤ちゃんモデルをしており、2018年時点で芸歴が実年齢の22年。(てか赤ちゃんの頃の撮影も芸歴に入れるかね?とは思うがそこが有安らしいっちゃらしいといえる)

アイドルグループから1人脱退する事の何が事件なの?と思うだろう。が、ももクロにとってはこの脱退のタイミングが悪かった。

2018年はももクロ10周年の記念すべき年で、その10周年ライブの日程も決まっていたのだけれど、有安はそのライブ直前に脱退することになる。

脱退発表から1週間後に最後の5人でのライブをして終了という、突貫イベント感。この急すぎる発表も謎すぎた。

なんらかのトラブルが原因か?と有る事無い事ウワサ話が横行したが、結局は有安側と運営側の話し合いの折り合いがつかず急遽脱退イベントを開催したように思える。

 

これは妄想だが有安側は10周年ライブを行なってから脱退、勇の形でももクロの活動終了にしたかったのだろう。

この有安脱退ニュースは、スポーツ新聞の一面を飾ったり各種ニュースバラエティにも速報で取り上げられ、ももクロの業界内での存在感を感じさせた。

以上が2018年の有安脱退事件の概要だ。

 

脱退発表直後、この時は荒れにあれた。もともと有安には昔からファンの中に一部アンチがいて、「そらみたことか」と言わんばかりの意見が飛び交った。特に前年のももクロとしての活動態度とソロの時の態度の違いを指摘されてて、たしかに言われてみれば…思い当たるフシがないでもない。

番組収録での情緒不安定さや居眠り疑惑など…それに比べて異様にがんばるソロ活動の差は、推しが見てても一目でわかるものだった。

 

結果として結局彼女は脱退1年後に個人事務所を設立しソロシンガーとして復帰する。

まぁこの復帰劇は予想の範疇だったのでそう驚きはしなかった。脱退直後からTwitterInstagramで個人的発信ではあるが、タレントのような活動をしていたので。

が、その後の恋人発覚と結婚の話はこれまた驚いた。しかしまぁなるほどねそういうことね、とは思ったが。

 

脱退発表当時は相当なショックではあったが、4年も経った今なら、有安杏果とは「ももクロ」にとって一体何者だったのかを冷静に考えられる。

 

 

思い返せば「有安杏果」とはももいろクローバーに波を作る女の子だったなぁと思う。

 

女優事務所の「人前で表現する訓練」を兼ねたアイドル活動において「アイドル戦国時代」という追い風があったとはいえ、ももクロがブレイクできたのは、良く言えば仲良しグループ、悪く言えばレッスンの延長だっただけの活動に、他のメンバーとは全く異質の、歌とダンスに自意識過剰な有安加入の影響は大きかったはずだ。

もちろん「ももクロ」のブレイクは有安1人の功績では無いが、グループの意識改革的なモノをもたらしたのではないか。

特に夏菜子ちゃんへの影響はかなりあったのでは?と考える。同い年なのに自分や他のメンバーと全然違う有安の存在が、夏菜子ちゃんに多様な考え方を与えたのでは?などと妄想する。

 

有安のあの、他のメンバー(早見あかり含む)とはあまりに違うノリ。本人達もよく「学校だと同じクラスでも仲良くなってないかも」なんて言っていたり、見ているこちらもそんな感じするなぁという距離感が常にあった。

それに有安の持つ独特なぶりっ子具合は「女子の友達いないんじゃないの」感ありありで、しかし同時に妙なモテ感もかもし出しており、この辺りも他のメンバーとは全く異質であった。

このあきらかにノリの違う女子を入れる事が幅広さと物語を生み、ももクロの面白さに繋がった事は間違いない。

 

あかりん脱退ライブでのメッセージのぎこちなさ(まぁあれはあれでかわいいんだが)

Zになってからのツアー中に「もっと私達の輪の中に入ってきて欲しい」とメンバーに泣きながら言われ話し合った「米子の夜」

これはファンの間ではももクロが1つになった日!という認識だったが、今思うと有安が単に皆のわちゃわちゃに無理して入らなくてもいいんだ。気にしなくていいんだ。と開き直っただけだった様な気がする。まぁしかしそれはそれで1つのカタチで良いんですけど。気を使わない間柄になったって事で。

やたらと大事なところで体調をくずすとか。

病気や喉の事はある程度仕方ない事ですが。最後の紅白でのインフルは今となってはさすが有安だなと思う。

あとバラエティ番組やライブ中にイジられることを極端に嫌がるところとか、その日のテンションによってノリが変わりまくる。などなど…

とにかく有安はももクロの話題に事欠かなかった。なぜか事件を起こしてくれる。それがある種の物語になっていたのだ。今回の脱退事件もそうである。有安劇場の最終回だが。

 

見ている側としては、この他のメンバーと全然違うところや、プロフィールに趣味料理と書きつつ料理ができないとか、妙にどんくさいところや、周りの空気を全然読めないところが面白くて可愛らしかったんだけど。

だが今思えば、そういう所を「いつまでも」つっこまれてイジられる事が本人的には納得いかなかったりしたんだろうか?

…そういうフシもあった気がする。いつまでもやってらんねぇと。そう考えるとそれも脱退理由のひとつではありそうではある。

 

この「いつまでも」ってのはちょっと引っかかっていて、彼女達を10代の頃と同じノリでいつまでもイジるももクロ運営側には少し思うところがあるのだが、それはまた別の話なのでおいておく。

 

楽曲の面では有安のちょっと低めの声質が全体のバランスに貢献していたと思う。5人時代の曲はやっぱり良い。

現在はシンガーソングライターとして活動している有安。地道にライブ活動を頑張っているようだ。インスタはたまに見る。

しかし申し訳ないがアプリコットになってからの有安の曲は聴いていない。嫌いになったとかそういう事ではないのだが。

脱退から4年たってようやく有安とは?と考えてるぐらいなので新曲はいまだ聴く気になれない。し、あまり興味がない。

 

有安にはソロシンガーとして、当然ももクロちゃん達もこれからも、お互い活躍して欲しい。だけども事務所が違うからか、同じだからか、の違いかどうかはわからないが早見あかりに比べて脱退後にももクロ側が全く有安のことに触れないのがちょっとだけ気にかかる。

まぁあかりんに関しては同じ事務所だし当然からむ事が多いのは当たり前なんだが。

 

これはたぶん運営側のコントロールだとは思うんだけど、ここまで触れないのはどうなのか?

脱退1年後の有安芸能復帰の時に公式でぼんやりとしたメッセージのようなモノは出したがそれくらいだ。

結婚報告にいたっては誰も何もリアクション無しだったはず。まぁアレはなかなかコメントしにくい結婚報告だわな。とは思ったけど。

しかしまぁ、確かに何も言わない方がいいか。アレは。

 

メンバーが有安を見限ったなんて、まずそんな事は絶対に無いと思うが、個人的に連絡とったりはしてるんだろうか?てのは気になる。

特に推され隊だったれにちゃんとか。どう思ってるんだろう。同い歳の夏菜子ちゃん、同じ子役上がりのあーりんとか。

あーりんは脱退の意向を聞いた時「どうしてもっと早く相談してくれなかったの?」と有安に言ったという。

口調まではわからないがかなり怒っていたんじゃないだろうか?アイドルの仕事の取り組み方として有安にシンパシーを感じていたのはあーりんが1番だったように思うので。

れにちゃんはただただ動揺していたんだろうなぁって感じ。

あーりんとしおりんは割と早くに考え方を切り替えたと想像する。有安の決心はかわらないなと。

夏菜子ちゃんは有安の決心に責任を感じてるような気がした。当時のインタビューや脱退報告のTV生放送を見ていて「自分がもっと早く有安の気持ちに気づいていれば脱退は止められたんじゃないか」という後悔の念のようなものがみえた。

夏菜子ちゃんは私達ファンが思ってる以上にももクロのリーダーとしての責任を感じてるように思う。

などと色々つらつら書いてるが、これはまぁ全て私の妄想なんだが。

 

なにかとメンバー個人個人で個別に繋がりあるももクロって面白いよな。

あ、正反対やら仲が悪いのでは?なんて言われてたしおりんは意外と有安と仲良かったんだぞ、しおりんは有安の家に泊まりに行った事があるくらいだ。超超初期の頃の話だが。

 イチゴのアイスも食べたんだぞ。

 

でもまぁ雑誌インタビューにしろTVにしろなんにしろ、いまさらわざわざ有安の話をする必要もないか。ももクロにとって有安との関係は今の感じが1番穏やかで良いのかもしれん。

そしてもはやプライベートな事はファンがあれこれ詮索してはダメだな。と今思った。

 

あ。有安の方がメンバーを、ももクロを避けてるってことはないだろうな?いやいやないよ!え?ありそう?いや…わかんねぇな!こりゃ。

このなんだか常にどう思ってるかわかんない何考えてるかわかんない「謎」具合が有安の面白いところだった。

 

ありがとう有安杏果

さようなら有安杏果

でありやす。

 

とかなんとか言いながらも5人の時の楽曲は今でも楽しく聴いてるよ。

そんな有安の事をワタシは今でも好きです。