漫画と映画とアイドルと…

ただひたすらにひとりごと

ももクロちんとアイドルちんとトマパイちん

今回も相変わらず思い出話系だけど過去から現在に思った日記。


今からおよそ10年前に日本TV系で放送されたアイドル番組「アイドルちん」

当時毒舌あだ名芸が炸裂し見事に復活した有吉弘行氏が司会進行の深夜アイドル番組。

参加アイドルの面々は今は男装アイドルとして活動する風男塾の前身である「中野腐女シスターズ」と我らが「ももいろクローバー」(Z以前であかりんも参加してる。しおりんはツインテだ!かわいい)そして3人組のアイドルグループ「トマトゥンパイン」に各々グラビアで活躍する4人の美女という総勢20名のメンバー。

ももクロにハマった初期にYoutubeでいくつか見たことある番組なのだがつい先日まんだらけにて番組DVDソフトをサルベージ。久しぶりにしかも初めて全編視聴した。

当然ももクロちゃん達は超かわいいし面白いんだが今回久々に見てみて他のアイドルちゃん達も全員かわいらしい事に改めて気がつく。

数年前はイロモノだと思っていた中野腐女シスターズの皆もかわいいだなんて思える日がくるとは(超失礼)


そして今回の発掘における1番の収穫はなんといってもトマパイことトマトゥンパインの3人である。

ほんとうにいまさらで申し訳ない気持ちでいっぱいだが2021年も末の今頃、やっとトマパイの良さに気がついた。悔やまれる。

が、歴史をさかのぼって新たな気づきがあるというのは面白いことでもある。


初見時は、なぜか顔を見知っていた小池ユイちゃん(グラビアで知ってた?他のTVか?)ありきのプロジェクトだと思っていた。目立っているのは小池ちゃんだけで他の2人は添え物的に思っていたのだが。その認識は非常に間違っておりました。大変失礼いたしました。

今回久々に見たアイドルちんでトマパイメンバーの超超おとなしいヒナちゃんに目がいってしまい「これは是非押したかったアイドル」となる。からの「そういやトマパイってどんな曲歌ってんだ?」と俄然興味がわく。そして楽曲を聴く。


その結果…めちゃくちゃ良いではないかトマパイの歌‼️最初に聴いた「ワナダンス」でいきなりやられた。めちゃくちゃ良い。

なるほど。曲が良いってのは昔何かで読んで漠然と知った気になっていたのだが、これはホントに良い。他にも何曲か聴いたがどれもこれもハズレ無し。「キャプテンは君だ」「旅立ちトランスファー」「ポップソング2ユー」などなどすでにヘビロテ、何度も聴いている。う〜む良い。

各楽曲も良いんだが、なにより3人の歌声が良い。すんなり耳に届く心地よさ。かわいい歌声。素晴らしい。

基本的にソロパートはなく3人のユニゾンで歌うんだけど作り手のセンスであたかもソロパートがあるような気にさせられる視聴感。

ネットで調べるとやれ渋谷系だスウェディッシュだディスコだなんだと音楽知識のある方達が評価しているのであるが、そんな知識がなくても普通にトマパイの曲としてガールズポップソングとして楽しく聴ける。

さすがに「ワナダンス」のディスコチックな元ネタぐらいはピンとくるんだけど、そういう面白さは知識がある人ほど楽しめるのかも。曲に込められたギミックを紐解いて昔の曲にたどりついて、いろんな曲や歌を好きになる。なんて楽しい好循環もあったり。もちろん普通に聴いてるだけで充分楽しいのだが。

数少ない当時のインタビューはネットで拝見できる。とくにサウンドプロデューサーである玉井健二氏のインタビューは面白かった。

アイドル戦国時代と言われた当時、主戦場に出る事はやめて裏で戦うというか。飲食店の駅前激戦区ではなく一本路地裏の店としてチカラを発揮するというか。もちろんそこで出すメニューには妥協しない。という戦い方。

これは非常に面白いし実際に成功してると思う。まぁ売れたかどうかってのはまた別問題だが。知る人ぞ知る美味しい名店的な。

そこには楽曲クオリティという高い壁があるわけだが、そこを見事にクリアしてる。アイドル戦国時代はホント面白い時代だったんだなぁと改めて思う。


残念ながらトマパイはファーストアルバムを出した直後に散開(解散)してしまうのだが。

これはメンバーに何も強要しないというプロディース側とメンバー個人の考えや資質によるトマパイ独特の優しい終わりかただったのかな。と今なら思えるのだけどリアルタイムで応援してたファンはショックだったろうな。

いまさらトマパイの良さを知った身としては「解散したのは残念」とは思うが、果たしてアイドルグループは続けることが必ずしもいい事なのだろうか?という気持ちもある。

近年の男性アイドルグループの解散や活動休止を見ていてもその懸念はある。

ももクロちゃんはその未踏の地へ足を踏み入れようとしている。続けてくれるのは嬉しいのだがちょっと心配もしている。

(先駆者としてパフュームや ねぎっこがいるがこの辺りの話はまた次に考えたい)


トマパイは惜しまれつつ解散したが、10年前にパッケージングされた彼女たちの可愛らしさは永遠に記録される。

ならそれはそれで儚いけれど美しい記録として残っていくって事もアイドルの在り方なのかもしれない。

アイドルちんという10年前の深夜バラエティを見て考え込んだのであった。


ももクロちゃんと未知との遭遇

あれは私がももクロファンになって1〜2年ほど経った頃。

ももクロが2枚のアルバムを同時発売し、それにともなう全国ドームツアーを行うという一大イベントを敢行していた年。

そのアルバムの発売前である2016年1月29日になんとももクロちゃんが大阪でラジオの公開収録をする。というビッグニュースが飛び込んできた。

その日ももクロちゃん達は、FM OSAKAのお昼の番組「なんMEGA!」にゲスト出演しており、その放送中に「今晩ある場所で同番組の公開収録をしま〜す」という告知が番組中に発表されるというゲリラ的な展開に。

「これか!これがももクロの面白さか!」と「普段そんなに聴かないラジオをチェックして良かった〜」の気持ちが入り乱れつつ「これは行かねばなるまい」とテンションが上がりFM OSAKAのスタジオがある難波の湊町へ。雨降る中、軽トラを走らせた。

「雨降ってるしそんなに人来ないんじゃないの」「もしかしたら超近くで見れるかも」とナメた期待で現場に着くと、すでに結構な数のファン達がいた(開始1時間前ぐらいだったかな)

今その件をググると「会場にはおよそ3000人のファンが集まり」とか書かれているが、あんな狭い場所に3000人とはちょっと盛り過ぎじゃないか?湊町リバープレイスという施設の屋外広場みたいな場所なんだが、あそこに3000人もの人が立てるとはとてもとても。まぁその辺の事情はどっちでもいいんだけど。

とにかく1月の雨の中寒い上に、当日のお昼に発表された告知でこんなにファンが集まるのか。とあらためてももクロの人気に驚いた。


私が陣取ったのは最前列には程遠い、ステージから10メートルほど離れた向かって右側の方。(その時は「遠い」と思ったが今にして思えばめちゃくちゃ近い場所。メンバーの立ち位置からだとしおりんや高城がより良く見える場所ですね。逆に有安は遠い…本人も小さいし。みたいな陣地だった)

周りには私と同年代ぐらいのオッサンからお姉さま方に女子高生や若者達まで様々な、まさに老若男女が詰めかけていた。

雨は止むこともなくしかも結構強く降っていて、待ってる間も寒かった。収録が始まると傘も禁止なので大変だったのだが、この雨がのちに感動を呼ぶ事になる。


そして公開収録開始。いよいよ!待ちに待ったももクロちゃんの登場!!うわ〜。

目の前にあのももクロちゃん達がいる!かわいい!!!まぶしい!!!うわ〜。

収録の内容はというと…よくある大阪あるあるクイズ〜みたいなクイズをももクロちゃんに答えてもらって、その罰ゲームに吉本新喜劇のギャグを披露してもらうという…まぁベタというか可もなく不可もなくというか…大変ほほ笑ましい企画だったのだが。

そしてももクロちゃん達は台本もないのかほんとに自由奔放でいつもの通りグダグダだったのでまるでTVを見ている感覚になった(要するにももクロchanのような)


楽しかった公開収録も終わりに近づき、「いや〜楽しかったな〜」と思う中ももクロちゃん達から提案が上がる。

「もうお別れなのは寂しいので、せっかくなので何か曲を歌わせてもらいたいと思います」

ええ!!ホントに!!??

これたしか夏菜子ちゃんが言ったんだと思うんだけど記憶は曖昧だ。(なので一言一句正確なわけではない。けど夏菜子ちゃんの声で上のセリフは完全に再生できる)


雨は一向に止まず風も強かった。

ももクロちゃん達も半袖ミニスカの衣装(1月29日よ?!)で超寒そうなのに。当時のイベントの写真がぼんやりしてるのは強い雨とイベントの照明の熱さでステージのテント周辺が曇っているためだ。

お約束の中央にメンバーが集まってゴニョゴニョ相談する。そして歌うことにしたのが「キミノアト」というももクロにして珍しいバラード曲だった。

しかもこの「歌を披露する」というのはイベントの予定になかったらしく、なんと音源もなくアカペラで歌ってくれるという。

当然あの切ない前奏も無いためメンバー全員でタイミングをはかるために無言でリズムを取るももクロちゃん。その瞬間会場がものすごく静かになる。

そして始まる夏菜子ちゃんの「旅だつために、無理に隠した、君への想いが胸をたたく(夏菜子ちゃんの歌声!)〜アイラビュー」からの「降り出す雨のその下で、初めて出会った気持ちは」と有安の歌声!有安ぅ!

そしてあーりんしおりんと続き(歌詞全部1人ひとり書きたいんだが収拾つかなくなるので泣く泣く断念する。しおりんの歌声が脳内で響く)

そしてサビである「君の君らしい、笑顔でした〜」とユニゾンになるわけだが、雨の中この曲を、しかもアカペラで歌われるなんて心に刺さらないわけがない!!これがスゲエ感動した!!!まさに降り出す雨(まぁずーっと降ってるけど)のその下で歌ってくれてるんだから!!

1曲披露してくれるという突然決まったこのサプライズ。当然我々ファンはこのサビで終わる(いわゆる歌詞1番まで)と誰もが思い、歓声と拍手が起こったのは言うまでもない。

そして拍手と歓声が徐々におさまったその時!!

「季節は過ぎてしまうのに、心に吹く風は同じ」しおりんが!!歌い出したのだ!!「うおおぉぉ」どよめく会場!!

(この曲CDで聴くとしおりんは終始鼻詰まり気味の声で超かわいいのである。話がそれた)

いったいどこまで歌ってくれるんだ?!?

とその場にいたファン全員が思ったはず。(今よく考えたら1番で終わっちゃうと高城のパートがないな)

サビの「アイラビュー」のたびに歓声と拍手が起こったんだが、それでも止まらないももクロちゃん夏菜子の「発車のベルが〜」とエモい歌声でまだ終わらないぞ!と告げる。

こんなのどうしたって盛り上がらないわけがない。寒さなんて吹っ飛んだ。結果最後まで歌ってくれたももクロちゃん達なのであった。感動の嵐。ファンみんなの拍手が鳴り止まなかった。


いや〜…これはものすご過ぎるでしょう。

急遽決めた一曲まるまるアカペラ披露にこの選曲。今にして思えばどこまでがスタッフの指導(まぁkwkm氏のことだが)で決まった事なのかわかんないんだけど、その提案に賛同してやってのける。ももクロってそれが全部、結果本人達の意思でやってるところがすごいんだな。大人(てか上司)の思惑を乗り越えるところというか。


なんにせよこの初のももクロちゃんリアル体験は私の心にめちゃくちゃ刺さった。

こんなの感動するでしょう。

あ〜だからももクロはこんなに人気があるのか。応援したくなるのか。とめちゃくちゃ納得した。

そしてももクロのはちゃめちゃな楽曲に惹かれてて、正直正当なバラード曲である「キミノアト」など全く気にしてなかった私は、この件でこの曲も最も重要な曲の1つになったのであったのである。

湊町リバープレイスと京セラドームは私にとってももクロちゃんとの聖地になった。



補足

各メンバーの呼称について。

有安と高城が名字呼び捨てなのは決して差別ではない。「事務所に推され隊」は大好きだ。ももクロBOTのソフトも当然持ってる。有安と高城の関係は萌えに燃えた。「さっぱりパトロール」はこってり側が強過ぎたなぁ。

呼び方としては順番に百田はリーダーか夏菜子ちゃんか夏菜子。玉井はしおりんか玉ちゃん。佐々木はあーりん一択かな。高城は高城。たまにれにちゃん。有安は有安が1番しっくりくる。ももか。とは思った事ないな。

「ありやす」って響きがもうすでにかわいいじゃないの。そんな感じ。



ももクロ 2016

2016年のももクロ最大のニュースといえば3rdアルバム「Amaranthus」と4thアルバム「白金の夜明け」のアルバム作品発表であろう。

訳20曲もの新曲を収録して2枚組のアルバムではなく、3枚目と4枚目の同時発売という豪華な、あまり見たことのない展開。それにともなうももクロ初のドームツアーも開催された。

この年、私はももいろクローバーZのライブに初めて参加する事になる。「一度くらいは観ておかないとなぁ」と常々思っていたんだが、なんせ他の季節ごとの大きなライブでは遠征費用もかかるし何より全然チケットが取れない状況であった。

ももクロちゃんが関西に来る!

ダメもとで京セラ(大阪)ドームの2次か3次の抽選に応募したら当選したのであった。

「わ!やった!」とは思ったんだけどこの座席が末席も末席で「こりゃ応募した人全員当たってるな」という席だった。(それでも初ももクロライブはとても楽しかったんだけど)

このドームツアーは2日間で構成されていて、1日目が3rdアルバム「アマランサス」の曲を全曲歌うライブ。2日目が4thアルバム「白金の夜明け」のライブという、アルバムによって演出が変わるというコンセプトのツアーだった。

2日とも行く余裕のなかった私は1日目のアマランサスだけに参加した。最初の曲「WE ARE BORN」に続く「モノクロデッサン」「ゴリラパンチ」と色々と好きな曲が多かったためである。白金の夜明け」のリード曲「マホロバケーション」も大好きなのだけど(なんせ大3部作「ネオスターゲイト」「バースゼロバース」「ゴウン」に続く神様曲だ)そこは泣く泣く断念した。

実際のライブの時には座席の場所が端っこの端で3階席だったのもあって、ほんとうに何も見えない。ステージ後ろの大モニターも見えないわ、ももクロちゃん達は豆粒ぐらいだわで何が何だかよくわからないという始末。京セラドームって2階より上が急勾配でほとんど壁のような構造になっていてとにかく高さがあるため余計にアリーナが遠くなる感じ。これライブ行き慣れてる人からすればどんな評価になる席なんだろな?と思うような座席だった。

がしかし!豆粒だろうが見えにくかろうが、とにかくそこにももクロちゃん達がいて歌声が聴ける空間というのはとても素晴らしい体験であった。

大量のサイリウムがメンバーカラーで色とりどりに光る会場というのは実際に見てみると思っていた以上の迫力だった。そこにももクロちゃんの歌声が重なるんだから、こりゃすごいに決まってる。超綺麗だった。

あとこの初ライブ体験で素敵だったのは超僻地の座席にも関わらず熱いファンの方が両隣りにいてくれた事だ。私の左側には緑の有安推しの男性、右の座席には黄色の玉井推しの女性という、緑と黄色が大好き超推しの私からすれば完璧な布陣であった。

舞い上がってしまった私は物販で購入した玉井と有安のカレースナックをそれぞれお二方にあげるというキチガイじみた行動に出てしまう。

あれ、ももクログッズだってわかってもらえてたんだろうか?はたから見ればただのお菓子をくばるオバさん(おじさんだけど)だったのではないだろうか?

そしてしかも男性の方からは私が初ライブ参戦だという事で緑のサイリウムを貸してもらうという奇跡の出来事も起こる。(本当にあの節はありがとうございました)

お二方ともライブ中はとでも頼もしいコールで玉井と有安を応援していた。これに私も乗っかったのはいうまでもない。

思い返せばこの方達と玉井と有安の良さについて熱く語りたかったなぁなどと思ったりするがそれは超迷惑だろうし、実行しなくてよかった…。

そんなこんなでももクロちゃん初ライブはとてもとても楽しい思い出になったのであった。今でも京セラドームを見ると、ももクロちゃんの事しか思い浮かばない。あれはももクロドームだ。


そしてもう一つ強烈に印象に残ってる出来事が京セラドームライブ数ヶ月前に起こっていたのである。




ももクロちゃんと俳優業

2014年に国立競技場でのライブを成功させ、翌2015年からももクロちゃんは新たなフェーズに入る。

3連続シングル発売も嬉しい展開だったが、15年最大のトピックはももクロちゃん主演のアイドル映画「幕が上がる」の公開であろう。

それまでのももクロちゃんの俳優活動といえば、2011年にテレ朝動画で配信された全5話のオムニバスドラマ「ももドラ」と、2013年にNHK総合で放送された「クリスマスドラマ 天使とジャンプ」の2つがある。

ももいろクローバー時代にあかりんも含めた6人で「シロメ」というホラー映画にも出演しているが、この時ももクロは本人役で、しかもフェイクドキュメンタリーという内容。芝居をするというよりもバラエティ寄りなのでこれは除外する。(恐怖でぎゃーぎゃー泣くももクロちゃん達はかわいそうなんだけどすごくかわいいという非常に特殊な映像ではある。あかりんの悪霊に取り憑かれるというキテレツな演技も見れる)

で、初の演技のお仕事は「ももドラ」なのだが、こちらも各役名はメンバーの名前そのままで、しおりんなら役名「詩織」あーりんは「彩夏」とそのまま。もちろん役の内面は本人達とは少し違っていて当然お芝居をしなくてはならないのだけれど、ドラマのスタッフがももクロの冠バラエティ番組である「ももクロChan」と同じスタッフなので、これは演技のお仕事というよりも一通り芸能の仕事を経験する練習台だったような気がしないでもない。

とはいえこのドラマがダメなのかというとそんな事は全くなく、各メンバーの個性に合った役柄とお話で、とにかく全編みんなとても可愛く撮られている。「可愛い」こことても大事。

「詩織」ちゃんのふんわり笑顔は最高だ。

基本的に高校生の恋愛モノって感じのドラマ。(あーりんと有安はちょっと違うが)

恋愛モノと書いたが男の子達はチョロっと出るくらいで非常にゆるいもの。デビューの時からほとんど異性の存在を感じさせないももクロちゃんが、男の子と関わってるのが不思議な感覚で微笑ましいのでファンならぜひ観ておくべき作品ではある。

特にれにちゃんの引っ込み思案な美術部員役はハマってます。かわいい。普段変顔するような子に見えない。


次に2013年、前年紅白に初出場した縁からなのか、NHK総合TVでの地上波初主演ドラマが「クリスマスドラマ 天使とジャンプ」(12月の24.25日に前編後編として放送)

こちらはさすがに本名とは別の役名があるTVドラマになってはいるが、内容といえば「twinkle5というアイドルグループ解散の危機に不思議な少女が現れて再結成を目指す!」という基本的にももクロありきのお話。

ですが、これまたみんな可愛く撮られてて素晴らしい。(ワタシの基準はアマい?いやあまくない。ももクロちゃんはかわいいんだから仕方がない)

メガネ姿の有安や、珍しくツインテール夏菜子、あーりんのバレエ教室姿に高城のバイト風景などなど可愛らしい映像がたくさん。特筆すべきは当時すでに貴重なしおりんのツインテからの断髪式というドキュメンタリーのようなお宝シーンもあり。この一連の絵面だけでも、とても素晴らしい。

もちろんお話もタイトルにあるように「天使とジャンプ」な感じでファンタジックで可愛らしく(まったく説明になってないが)とても良いドラマだと思います。なんと夏菜子ちゃんは天使役だ!かわいい。

 この劇中のトゥインクル5がまた、なかなか良いアイドルなんである。まぁほぼももクロなんだが。

ももクロの別名義と言うと未確認少女隊UFI(ユーフィ)というグループもあってこれもまた最高なんだけれど、これはまた別の機会に語るとしよう。


話がそれたがとにかく、2015年のももクロちゃん主演の映画「幕が上がる」は2月28日に封切られた。

この頃はガッツリリアルタイムで追いかけてたのでしっかり映画館で観た。3回観た。

パンフレットもオフィシャルフォトブックも当然買わせていただいた。のちにブルーレイも当たり前に買った。

映画の内容はというとこれが思っていたよりキッチリとした、ちゃんとした青春映画だった。


高校演劇部という、いささかマイナーな部活動で、尊敬する先輩の卒業後、なりゆきで部長になった「さおり」(百田)が演劇の面白さに目覚め仲間と一緒に全国大会を目指す!という熱いお話。

部内で1番華のある部員「ユッコ」(玉井)に、ムードメーカーの「がるる」(高城)、演劇強豪校から転校してきた実力者「中西さん」(有安)と、そんな3年生達を支えるしっかり物の2年生「明美ちゃん」(佐々木)という「これ、ももクロちゃんを当て書きした配役ですか?」と言いたくなるような役所。

原作は未読なのでなんとも言えないし、どっからどこまでが企画されていた物なのかわからないが、結論これは良い映画です。なにしろ観終わると普通に感動するから。

とにかく観ている間、彼女達はももクロではなく「さおり」「ユッコ」「中西さん」「がるる」「明美ちゃん」に見える。そこにかつて学生演劇の女王であった美術教師の吉岡先生が現れてお話は大きく動き出す。

文化部にしろ運動部にしろ若者達がひとつの目標に向かって一生懸命になる物語というのは観ていて面白い。という良い映画。

撮影は順撮りで撮られたらしく、ももクロちゃん達の演技がどんどん自然になっていくのもいい。

ただちょっと言いたいこともある。

映画的な批評で言うと全編通して夏菜子ちゃん演じる「さおり」のモノローグが入るんだけども、それがクドい。そんなに説明しなくてもいいよ!ってくらいシーンの説明(に聞こえる)してくる。ここはちょっと残念なところ。

そしてもうひとつ。こっちは映画に入り込んでいるのに劇中ももクロの曲が流れる事(まぁシュチュエーションによる微妙なところではあるが)  それに、松崎しげる氏、天龍源一郎氏、笑福亭鶴瓶氏というももクロにゆかりのある人物のカメオ出演は、ファンサービスだとしても映画から現実のももクロに戻してしまう感(これも微妙なところで、ファンなら楽しく感じる人がいる事も理解はできる)がワタシ的にはちょっといらない演出では?と思う。必要以上に「さおり」(百田)と他部員(メンバー)を絡める事も、同様にやりすぎかなと。

最後の最後で名曲「走れ」を歌い出すのはアイドル映画としては最高の締めだし、すごく正しいと思うので、途中でももクロ感を小出しにせず、最後の「走れ」まで溜めて欲しかったかな。


ももクロちゃん達のアイドルはなんだってやれるよ!思想はここからさらに本格的になっていくはずだった。

年代を追って後述するが運営的には演技(俳優)の道筋もここから作っていきたいという意図かあったようだが、それはなかなか難しいようだ。

今のところ夏菜子ちゃんしか大きな実績は残せていない(まぁ実績が全てではないのだが)

2016年にNHKの朝の連ドラ「べっぴんさん」でメインキャストに選ばれ、今年2021年には「すくってごらん」という映画作品にも主演で出演している。(この間にも地上波にてドラマで2本主演している)

2020年にれにちゃんは「私が成仏できない理由」ってNHKのドラマに主演で出演した。

2018年には脇役だが主人公の親友役でしおりんも「女子的生活」というNHKドラマに出ている。

あーりんはメイドさん役やアイドル役でいろんなテレビ局のドラマにちょこちょこ出ている。

つい最近も「コタローは1人暮らし」という夏菜子ちゃんが準レギュラーで出ているドラマにあーりんがメイド役でゲスト出演という事があったりしたが。

あ、メンバー全員で時代劇に主題歌&ゲスト出演した事もあったっけ。


「べっぴんさん」の時に発覚したのだがメンバー全員がオーディションを受けていた様子。その中で夏菜子ちゃんが受かったのはスゴい事で。ということは表に出ていないだけで他の映画やドラマのオーディションにも、メンバーはたくさんチャレンジしているのだろうと予想する。がんばって欲しい。

芸能界の内情はわからないけれどもNHKの作品が多いのと共演者がだいたい同じ事務所だったりすることはちょっと気にはなるが。


ももいろクローバーZが国立競技場大会以降に宣言する「ずっと活動を続けられる女性アイドルグループ」というのは、もちろん俳優業だけに限った事ではないのだけれど、思っているよりも前途多難なのかもしれない。


ももクロちゃんのアイドルソング

前回ももクロちゃんの歌が好きになったと書いた。

一番最初に通しで聴いた曲がなんだったのかは曖昧だけど(たぶんZ伝説だとは思うが)正直最初はとにかく歌声がキンキンして聴こえて「なんだこの超音波は?ヒィ」って感じで「これ聴いてられるかなぁ」という印象だった。

それでもその「Z伝説」がフューチャーされてる、ももクロがZになってから初の大舞台の夏のライブ「サマーダイブ2011  極楽門からこんにちわ」をDVDで観た。

彼女たちの歌い踊る姿に、可愛いだけじゃないカッコ良さが見えて超音波だと感じた歌声もだんだん良く聴こえだした。(単になれたともいえる)

「Z伝説」以外ほとんどの曲を知らないまま極楽門のライブ映像をみたのだけれど、それでもこれはすごく面白かった。

セットリストの「CONTRADICTION」や「天手力男」「ピンキージョーンズ」などイメージしていたアイドルソングとは違って、Z伝説共々面白い音楽だなと思った。

もちろんベタなアイドルソングぽい「オレンジノート」「コノウタ」なども良かった。恋愛ソングをほとんど歌わないももクロちゃんだからこそ今では貴重な曲たち。初期のバラード曲「キミノアト」は特に思い出深かったりする。

「スターダストセレナーデ」も今聴くと、とてもかわいくて良い。


上記の曲は傑作1stアルバム「BATTLE AND ROMANCE」に収録されております。


そうやってズブズブとももクロ沼にどっぷり浸かりつつある時に5次元の彼方からやってきたのが「NEO STARGATE」と「BIRTH 0 BIRTH」の2曲だ。もはやライブDVD見る前か後なのか全然覚えていないが(あとかな?)とにかくこの2曲のインパクトはものすごかった。

単純にめっちゃカッコええやん!!となったしミュージック・ビデオもものすごく好きで何回観てるかわかんないほどである。

音楽にはまったく詳しくないがこのビートの効いたテクノ的?EDM?わかんないけどこの曲は2曲で1つだと思っていて必ず合わせて聴いている。MVもつながっているし(しかもこの後「GOUNN」にもつながる3部作だと思ってる)

ももクロの曲ってももクロとしか言いようがない気がしてる。歌声も楽器と同じ役割で夏菜子、しおりん、あーりん、ありやす、れにちゃんでないと成り立たない感じ。


衣装も良いんだよな〜。顔が見えないから当時はなんだかんだ言われたようだが、第二形態の色が少しついてる状態がとても良い。

トゲトゲマスクで顔が見えないのにそれでもみんな可愛いってのはスゴい事だろ。


MVの感想はいずれ一曲一曲書いていきたいと思ってるのでここらにしとくが、1番最初に心底ももクロちゃんの事をカッコいいと思ったのが、バースゼロバースの歌詞なのである。

ほとんど楽曲のノリだけでカッコいいなと思って聴いてたんだが(だから途中の歌詞は全然覚えてない)歌詞の最後の締めでこう歌うのだ。

「ろくでもない、世界で生まれ、生きてる、我慢している」

まぁここまでだと、そんな世界だけど折り合いつけて生きてくしかない!みたいないわゆるパンクっぽい締めになりそうなもんなんだが、ところがどっこいももクロちゃんたちはここからこう言う

「そんなんじゃなくて、悪くない感じの、進化の途中」と!!!

これが!めちゃめちゃ!心に!刺さった!!

「え?そんなんじゃないの?え?カッコいい!!!!」と思った。

とかく世の中に幻滅すると「やってらんねぇ!クソっ」とキレるか諦めるかなんだが、そうはならなかった。ハナから幻滅などしてなかった。これは単にポジティブがいいって事ではない。世の中ロクでもない?だけど私たちはそうは思っていない。という言葉がとどいた。これはももクロちゃんが歌うということが大事なんであり、そここそが良いのである。そう思わせる。そこがスゴいのである。

どちらかと言えば色々ある音楽の中でもネガティブな部分に共感していた人間なので、これはホントに目からウロコだった。ももクロちゃんたちが天使に見えた(この歌詞の少し前にいよいよみんな顔出しもしてさらに天使になるので)


だって「世の中ってろくでもねぇな」って思って生きてきたのに(まぁそれは今でも思ってるが)この5人の天使に「そんなんじゃないよ、悪くない感じだよ」って言われたら、ねぇ。説得力がハンパない。

当時100%未来の可能性があるももクロちゃんが歌うからこそ輝く言葉なんである。

こんなのワタシが歌ったところで「おっさん夢見てんじゃないよ」と言われて終わりである。

全然上手く言えていないがとにかくそこがカッコ良かったし、世間に対して斜に構えた態度ってのはなんともカッコ悪いもんなのかもなぁと思えたのである。肩の力が抜けたというか。


まぁなんにせよももクロはかわいい上にカッコいいな。と思った。

ここから本当に100%ももクロちゃんを応援したいファンになったのであった。


そして過去作のソフトや雑誌に書籍にと、あらゆるももクロを楽しみ出した。この時は後発の役得で、たくさん掘り出すモノがあって相当楽しかった。


何回も言うけどももクロはホントかわいいし、ホントカッコ良いのである。




「NEO STAR GATE」「BIRTH 0 BIRTH」は2ndアルバム「5th DIMENSION」に収録されております。


ももいろクローバーZ その2

タイトルに漫画と映画と…などと言っておきながら、まだまだアイドルももクロの事を書く。

まずももクロのことを書き記しておかないとこの独り言は始まらないからだ。

というのもそもそもここは、自分のももクロちゃんから始まるアイドルおっかけ道(みち)で出会ったアイドル達についてブツブツ独り言を言いたかったから作った場所。

だからまず、ももいろクローバーZについて書かなければ気持ちが悪い。

しかしタイトルはちょっとイキって「漫画…」から始まってる。が、音読した時に「漫画と映画とアイドルと」の方がひびきが良かったという言い訳はある。あと好きな漫画や映画、アニメ、特撮、おもちゃ…まぁ自分の好きなことの独り言も書き記したい気持ちもあるにはあります。

まぁ要するにオタクの備忘録な日記だ。

脱線した。


アイドル戦国時代と言われる中、ももいろクローバーがリーダー「百田夏菜子」のえびぞりジャンプを始めとするパフォーマンスで注目され盛り上がってきたところに、あかりんの脱退からももクロのドラマがつむぎ出され、ももいろクローバーZに改名し、夢の舞台であった紅白出場!!からのさらなる目標「国立競技場」でのライブまでの道のり、そして開催!

ももクロってすげえ!!

というのは当時様々な人が語っているのでここでは割愛する。


国立競技場でのライブ開催が2014年3月15.16日(くしくもこの1日めはメンバーの有安杏果(緑担当)の誕生日)におこなわれ2日で10万人という驚異的な観客を動員して1つのピークを迎える。

そんなももクロ物語第一章…完!!つづく!!

みたいな、はっきり覚えていないが2014年末のこれからももクロちゃんはさらにどうなるのか…ってな感じのそんな時期に私は過去のゴッドタンのももクロ企画を見てハマったのだ。

古参のももクロファンからすればなんという出遅れ、にわか具合もはなはだしいが、遅かろうがなんだろうがあのZ伝説での夏菜子ちゃんの笑顔を見たら気にならずにはいられないのである。

と言いながら今の私の一推しは黄色担当のしおりんこと、玉井詩織なのだが。

まぁとにかく2014の後半ぐらいから本格的にももクロを好きにになっていく。その時点で「Z伝説」からは3年たっており、現状を追いかけ出すとみんなすでに立派なお姉さんになっていた。(といってもまだ皆ハタチ前後)

ハマったZ伝説の頃のももクロは過去なのか!という事であわててももクロの過去の楽曲をあさり出してますますハマる。

夢の国立競技場でのライブを見事に成功させ、ももクロ第2章の始まりである2015年にはガッツリとファンになっていた。

2015年初頭はアメリカHR界のレジェンドKISSとのコラボレーション曲「夢の浮世に咲いてみな」から始まる3連続シングル発売。第2弾、3弾は「青春賦」と「『Z』の誓い」これはどちらも映画主題歌で前者はももクロ初主演映画「幕が上がる」で後者はアニメ「ドラゴンボールZ」劇場版の曲。そしてこの「青春賦」発売の少し前に、ももクロ主演映画「幕が上がる」が公開!とこの辺りからはリアルタイムで追いかけていて非常に楽しませていただいた。

もちろんその間も過去の発掘は音源や映像はもちろん、雑誌や書籍の収集にまで発展しており、出演TVも録画して彼女たちの可愛いらしさとおもしろさにさらに超ハマる。

しかしなんといっても1番のハマった要因はももいろクローバーZは楽曲が面白かったから。このことに尽きる。ももクロちゃん達の歌が大好きになったことだった。

まぁ前提としてみんなかわいいってのがめちゃくちゃあるわけだが。


どうしても長くなるのでつづく。


ももいろクローバーZ

ももいろクローバーZについて

私がももクロちゃんのファンになったのはいつだったか。

それは、ももクロちゃんがメディアに注目されるようになり、いわゆる「アイドル戦国時代」と言われた状況よりもずいぶんあとだった。

ももいろクローバーはすでに、あかりんも脱退しZになりメジャーデビューもして、地上波TVにも出まくって、バナナマンの設楽いわく(業界人が)「もうAKBじゃないぜ」って言うくらいの時…のも少しあとだろうか。(これはバナナマンのブログ刑事という番組内での発言だが、もちろんリアルタイムでは見ていない。のちにDVDで見た)

とにかくももクロちゃんがチラチラ日常的にTVに出演している頃だった。今となってはなぜももクロちゃんの事が気になったのかはさっぱり覚えてないのだが、とても気になる存在だった。

そこからがっつりハマるきっかけになったのはゴッドタンという深夜のバラエティ番組。「照れカワ芸人矯正プログラム」という企画に、ももクロちゃんが出演しているのを知ったことだ。

ゴッドタンは好きでよく見ていた番組なので言い訳的に「ゴッドタンなら見てもいいかな、別にももクロが見たいわけじゃないし」と、しょうもない見栄で自分をごまかしながら(当時はいい歳したおじさんがアイドルなんて…という意識があった。今では可愛い至上主義者なのでそんな意識など無い)ついにレンタルDVDを借りてももクロちゃん達に出会ったのである。

そしてこの深夜のバラエティ番組のいち企画が私のアイドルに対する価値観を破壊し180度変える事になるとは。

とにかくももクロちゃん達は皆かわいい過ぎた!のだ!番組内でももいろクローバーZを紹介するために「Z伝説〜終わりなき革命〜」のMVが流れてメンバー1人1人がクローズアップされるのだが、その中でリーダー百田夏菜子ちゃんがヒーローヘルメットを脱いでほほ笑むところ!!!

この破壊力が凄すぎた。あの笑顔に1発でやられた。なんという爽やかなかわいさ!そのことだけは今でも忘れられない。あそこからももいろクローバーZの虜になった、といっても過言ではない。

このMV自体も戦隊パロディでオモシロかわいいんだ、これが(って超いまさらだが)

そしてもちろん他のメンバーのかわいさ面白さも十分引き出してるこのゴッドタンの超神企画!!

しおりんの「盛り上がる前からあきらめるバカいるかよ!」からのヒップアタック!あーりんの「なんで笑うんですか…」「みどり」に、れにちゃんの〜ちょっといいとこ見てみたい!有安の天然「おはぎさん」発言といいみんなめちゃくちゃ可愛くて面白すぎた。

このゴッドタンの神企画が私をももクロちゃんに出逢わせてくれた恩人(?)でとてもとても感謝している。

是非たくさんの人に見てほしい(ってまたまた超いまさらだが。10年以上前の番組ですが)

ここから私のアイドルをおっかけるという思ってもなかった道のりが始まる。